塩野七生 『ルネサンスの女たち』感想

2012年6月4日

タイトル:ルネサンスの女たち (塩野七生ルネサンス著作集)
内容:ルネサンス時代を生きた女たちが、
家族の政略に翻弄され、
教皇、フランス、ドイツや他のイタリア諸都市との勢力均衡図の中で
いかに波乱万丈の人生をおくったか、
四人の女性をあげながら、それぞれの生き方を追っている
塩野七生先生の本

先日、図書館のリサイクル市でもらった本を
早速読んでみました。

西洋史好きなら一度は読んだことある?塩野七生先生の本です。
『ルネサンスの女たち』というタイトルの通り、
ルネサンス期の女性に焦点をあてたこの本。

内容はとても面白いのですが、
「ルネサンス時代の女たち」というほうが合っているような?
イザベッラデステなどは、文化人のパトロンとしても広く知られていて
まさに、ルネサンスの女という感じです、
ですが、
カテリーナ・コルネールなんかは、たしかにルネサンス時代に生きた女性ですけれど
ルネサンス(文芸復興)とは関係なさそうな気もします。

タイトルは置いておいて、
内容はさすが塩野先生!面白いです。
塩野先生の本は、小説とも、歴史書とも違うのですが、
歴史書にはない面白みがあるんですよね。

日本の西洋歴史家の多くは、
「輸入史学」とも言われ、
フランスなどの、大御所歴史家の説を
パズル換えして並べたかんじで
どれも読んだことのある本なのです。

。。。と、こんなことを書いたら「ちがうよ!!」と反論来そうですが、
なんかそういうイメージが大きいです・・・

それにたいして
塩野先生のすごいところは、
歴史家の敷いた固定概念にはまらないものをかいているんです!
なぜ、個性があるかというと、原書を多用しているところが大きいとおもいます。。

そんなこと言っている人聞いたことないわ・・・・
へぇ。。そうなん?というところが結構あって
ぶっとんでいると感じることも多いですが、
読んでいて楽しい。

この本では、
イザベラデステ
ルクレツィア ボルシア
カテリーナ スフォルツァ
カテリーナ コルネール
が、章ごとに述べられています。

いろいろな女性の生き方が見えてきます。

塩野先生はよく、
ラテン語の文献を翻訳して
抜粋して載せているのですが、
これ、最初から最後まで翻訳して、
塩野七生訳 として出してくれればいいなぁとおもったり・・・

以前、サヴォナローラの本の抜粋をしていたのですが、
彼に関する文献の日本語訳はあまり無いので、
ぜひぜひ、塩野先生の翻訳したものを
フルで読んでみたいですよ・・・

ちなみに、塩野先生の本はすばらしいのですが、
西洋史概説みたいな、
大学のレポートに参考文献としてズラズラのせると
悪い評価つけられます。
塩野先生は、歴史学者じゃありませんので、
彼女の説を並べても、多くの学者はいい顔しません・・・
そこのところ、ご注意くださいww

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