江戸時代を代表するネコ好き歌川国芳の画集?『ねこと国芳』

先週、田中英道先生の本で日本美術のすばらしさを刷り込まれた私は、
日本の浮世絵が気になって気になって、レポートの合間に図書館にある魅力的なタイトルの本を手にとってみました。

『ねこと国芳』という本です。

江戸時代の浮世絵画家 歌川国芳といえば、日本の美術が好きな人にはおなじみの画家でありますが、
猫好きにも有名な人です。

歌川国芳はネコ好きとしても有名で、
彼の弟子によると周りに常に何匹も猫がいて、
懐にも入れていたらしい。
特段にかわいがっていた猫が死んじゃったときには、戒名を与えたという説もあるほど。

そんなネコ好き歌川国芳が描く猫とは、どんなものか。


歌川国芳の描く猫は、なんと生き生きしているか!

日本の美術作品でも、西洋の絵画でも、猫が書かれているものがおおいですが、
なんというか、「オブジェ」のように描かれている作品がおおいことおおいこと・・・・


でも、歌川国芳はちがう。
この人の猫愛フィルターを通して描かれたねこちゃんたちは、
ネコ好きがニコニコしてしまうほど、生き生きとして
ねこのあらゆる瞬間を描いていました。


どの作品も生でみてみたい魅力的なものでしたが、
特に ねことかつおぶしと女性が描かれた作品がすごくきになりました
盗んだ鰹節をくわえているトラ猫
それをみつけた女の人が、とらねこのくびねっこつかんで
こらっ!っと頭をたたこうとしている瞬間の絵 なんですが、

猫が怒られるときによくする表情・・・耳を横にたおして、姿勢を低くしている
あの姿がそのままえがかれていて、
歌川国芳の浮世絵の質の高さに感動しました。


この本によると、
かれはトラ猫を描いている作品がすくないそうです。
でも、鰹節をくわえて怒られているねこは
そのトラ猫でした。 国芳がトラ猫を「どらねこ」として書いているのは、
彼の愛した猫たちに、そういうモデルがいたからかもしれませんね・・・

彼の作品の中では、紙袋に頭突っ込んだ猫の絵がおおい。
彼がそのしぐさを好きだったのではという推論が述べられていました。なるほど。

歌川国芳の時代、彼と同じく ネコ好きの劇作家がいたそうです。名前は山東京なんとかというひと。
山東京?さんの脚本、歌川国芳絵の漫画みたいなものが本の後ろのほうに載っていました。

かわいすぎるストーリー&絵で
めす猫「おこま」の冒険モノなんですが、一部抜粋なんです・・・前編読んでみたい、かわいすぎるおこまちゃんでした!!!

こちらの本、英語と日本語バイリンガル表記になっています。
ネコ好き外国人への日本土産にいいかも。
 

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