文学部出身OL Akiの「社会人になってから読んだ本の記録」

社会人になってから読んだ本の感想などをアップします。好きなジャンルは文学、歴史、美術、文化、ハイキングなど。ビジネス書もよみます

フランス文学

ルソー『エミール』下巻に書いてある「旅について:という章は好き。

投稿日:

タイトル:エミール〈下〉 (岩波文庫青 622-3 )
内容:ルソーの書いた教育書で、エミールという架空の人物に理想の教育をさせるというスタイルで書かれている。下巻は成長したエミールがどのような人間になったかなど書かれている

私がレポートの参考にしたのは主にエミールの上巻ですが、
下巻も読みました。その中で一番興味ひかれたのはp274から始まる
「旅について」

ルソーの考える「旅について」は共感できること多く
心に残りました。

フランスほどたくさんの歴史や旅行記が印刷されている国はないが
フランスほど人々が他の国民の精神や風俗を知らない国もない。

本を読んだだけでその国のひとたちをしった気分になっているが、
パリにたくさんいる外国人にたいしては異常な現象とみなして
その人たちを驚いて目をみはる。

一国民しか見ていないものは、人間というものを知ることにはならないで、
一緒に暮らしてきた人々を知っているだけだとということを、
異論の余地ない格率と私は考えている

とルソーは旅に対する肯定と、
本だけ読んで理解した気分になっているフランス人たちを批判していました。

このあたりを読んでいると ワーズワスの 「発想の転換こそ」という詩を思い出す・・・

これはルソーの時代の話だけじゃなくって、
私も共感をおぼえます。
<~

知識を得るためには国々をめぐりあるくだけでは十分ではならない
旅の仕方を心得ていなければならない

旅のスタイルを国ごとに解説している。

フランス人は一番旅行する国民だけど、
自分の国のことで頭がいっぱいだし
旅行するとき、なにかしら利益を目指しているが

逆に、イギリス人は通商を目的として何かいっぱいもっていくことはあるにしても、
彼らは金を使うために旅行をするため、フランス人にくらべて
外国で一層よく学ぶことにもなる
しかし、、イギリス人も国民的偏見をもっている。
でも、その偏見は無知よりも情念に基づいている傲慢から生じる偏見がある

ルソーによると、一番得るものがおおい旅の仕方をしているのがスペイン人なんだとか
理由はエミールに書いてあるのでよんでみてください。

私が大好きなディケンズも、アメリカやイタリアなどに旅行したものを本にしています。
ディケンズとルソーは生きた時代が100年くらい違う人だけど、
ルソーの言う イギリススタイルの旅行は、
ディケンズにも当てはまるなぁ・・・と思ってしまった。

ディケンズはアメリカでもイタリアでも
イギリス目線で、 アメリカのここがけしからん とか、これだからイタリアはうんぬんってのが
けっこうあったし。
でも、小説家としての旅行する目線はすばらしくって、やっぱりディケンズだいすきなんだけど・・・・
って・・・

うーん。こんなことしている場合じゃない
レポートかかねば

image

-フランス文学

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

no image

戸部松実 『エミール談論』に書いてあった「ルソーの捨て子事件」について

タイトル:『エミール』談論 内容:エミールの中にかかれた 自然の教育とは、 ルソーのいう人間、市民の定義とは、当時の里子についてなど、テーマごとに談論という形式で エミールを読み解いていくというスタイ …

no image

西洋哲学史Ⅱ デカルト『省察』における神の存在証明はどのように知られるか レポート

西洋哲学史2のレポートもでてきました。 デカルトの省察をよんで書いたレポートです。このレポートで課題クリアした記憶がありませんwww おちたレポートかもww   西洋哲学史Ⅱ デカルト『省察 …

no image

スタンダールの「赤と黒」感想

私がフランス文学と聞いて、まず思い浮かべるのがスタンダールの「赤と黒」です。 初めて読んだのは高校時代、父の部屋にあったのを拝借して読んだのがはじまりでした。 ジュリアンソレルという頭のいい美少年がと …

no image

ルソー『エミール 第一編』を読みました!

教育思想史のレポートを書こうと、エミールを読みました。エミール、家にあるのを読んでみたのですが、この本の発行が昭和33年・・・・わたしの親が生まれた年のものです・・ルソーじゃなくって「ルソオ」で、エミ …

no image

ミシュレ『フランス革命史 上』を読みました。

19世紀のフランス文学1のレポート書くためにミシュレ『フランス革命史 上』を読みました。 最初の50ページくらいが、桑原先生によるミシュレの解説、その後に本編が続いています。 レポート書くには、本編は …