ルソー『エミール』下巻に書いてある「旅について:という章は好き。

2014年8月24日

タイトル:エミール〈下〉 (岩波文庫青 622-3 )
内容:ルソーの書いた教育書で、エミールという架空の人物に理想の教育をさせるというスタイルで書かれている。下巻は成長したエミールがどのような人間になったかなど書かれている

私がレポートの参考にしたのは主にエミールの上巻ですが、
下巻も読みました。その中で一番興味ひかれたのはp274から始まる
「旅について」

ルソーの考える「旅について」は共感できること多く
心に残りました。

フランスほどたくさんの歴史や旅行記が印刷されている国はないが
フランスほど人々が他の国民の精神や風俗を知らない国もない。

本を読んだだけでその国のひとたちをしった気分になっているが、
パリにたくさんいる外国人にたいしては異常な現象とみなして
その人たちを驚いて目をみはる。

一国民しか見ていないものは、人間というものを知ることにはならないで、
一緒に暮らしてきた人々を知っているだけだとということを、
異論の余地ない格率と私は考えている

とルソーは旅に対する肯定と、
本だけ読んで理解した気分になっているフランス人たちを批判していました。

このあたりを読んでいると ワーズワスの 「発想の転換こそ」という詩を思い出す・・・

これはルソーの時代の話だけじゃなくって、
私も共感をおぼえます。
<~

知識を得るためには国々をめぐりあるくだけでは十分ではならない
旅の仕方を心得ていなければならない

旅のスタイルを国ごとに解説している。

フランス人は一番旅行する国民だけど、
自分の国のことで頭がいっぱいだし
旅行するとき、なにかしら利益を目指しているが

逆に、イギリス人は通商を目的として何かいっぱいもっていくことはあるにしても、
彼らは金を使うために旅行をするため、フランス人にくらべて
外国で一層よく学ぶことにもなる
しかし、、イギリス人も国民的偏見をもっている。
でも、その偏見は無知よりも情念に基づいている傲慢から生じる偏見がある

ルソーによると、一番得るものがおおい旅の仕方をしているのがスペイン人なんだとか
理由はエミールに書いてあるのでよんでみてください。

私が大好きなディケンズも、アメリカやイタリアなどに旅行したものを本にしています。
ディケンズとルソーは生きた時代が100年くらい違う人だけど、
ルソーの言う イギリススタイルの旅行は、
ディケンズにも当てはまるなぁ・・・と思ってしまった。

ディケンズはアメリカでもイタリアでも
イギリス目線で、 アメリカのここがけしからん とか、これだからイタリアはうんぬんってのが
けっこうあったし。
でも、小説家としての旅行する目線はすばらしくって、やっぱりディケンズだいすきなんだけど・・・・
って・・・

うーん。こんなことしている場合じゃない
レポートかかねば

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