文学部出身OL Akiの「社会人になってから読んだ本の記録」

社会人になってから読んだ本の感想などをアップします。好きなジャンルは文学、歴史、美術、文化、ハイキングなど。ビジネス書もよみます

英米文学

ディケンズ『オリバーツィスト』映画版 感想

投稿日:

 

ジェーンオースティンの『エマ』が結構いい感じだったので
古典をもうひとつ、
ディケンズの『オリバーツィスト』の映画版です。

これは、、、、、ちょっと端折りすぎな感じが否めませんでした。

ヴィクトリア朝の街並や世界観の構築は最高でした。

ただ、原作の重要なところを描いていないんです。

映画版で端折られた場所の一部をあげると
1、オリバーの出生の秘密にはまったく触れていない
2、バンブル氏が最初しか出てこない
3、モンクスがまったくでてこない?
4、かわいそうなディックのシーンがない!!

原作好きとしては、どうしても紙とくらべてしまっていかんのですが、
イチ映画としてみても、いまいち盛り上がりに欠けるような気がしました。

オリバーの存在が受動的すぎるのです。
原作もたしかにそうですが、そこのところがすごく強調されている。

一方、フェイギンの描き方はすごく好きでした。
近世のユダヤ人に対する意識を感じるキャラですが、
ただの悪党ではない、
狡猾で残虐な悪党ですが、独特なやさしさがあり、
この作品で一番印象に残る人物に描いています。

フェイギンを取り巻く少年たちは、悪に染まっているというより、
悪事をゲームとして楽しんでいるかんじで描いている。

世界文学を映画にするって、大変だなぁと思います。
古典の映画を結構見ますが、
原作遵守よりも原作の世界観の構築に重きを置いている作品のほうが多い印象を受けました。
この作品もそのひとつです

-英米文学

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

no image

子どもの誕生日にピーターラビットセットをプレゼント

  私の兄弟は、一人だけ結婚していて、子どもが一人。 こういうシチュエーションに置かれた子どもは誕生日になるといろんな人から誕生日プレゼントがもらえます。 私も弟と合同出費で絵本をプレゼント …

no image

(感想 ディケンズ)【本】世界でいちばん面白い英米文学講義 

  タイトル:世界でいちばん面白い英米文学講義―巨匠たちの知られざる人生 この著者はディケンズの研究家みたいだったので、ディケンズの濃い話がかいてあって、ワクワクしながら3度読みしちゃいまし …

no image

英国ではMother gooseじゃなくて、Nursery Rhymesらしいです。

  「パタリロ」というアニメをアニマックス?だか、キッズチャンネルでよくみていたのですが、 EDテーマで「だれが殺したクックロビン~」というフレーズがありクックロビンってなんだ?と以前から気 …

no image

『ハリーポッターと賢者の石』 感想

 タイトル:ハリー・ポッターと賢者の石 (1) あらすじ主人公であるハリーポッターは、幼いころ両親をなくし、親戚の家で肩身の狭い暮らしを強いられていた。ある日やってきた、ホグワーツの番人ハグ …

no image

オリヴァツウィスト下巻 感想~

きのうは オリヴァツウィストの続きをいっき読みしました! 何度読んでもディケンズいいなぁとおもいながら あっという間の幸せタイム終了。 前半は八方塞がりの悲劇のオンパレードといったかんじですが、 弱き …