ディケンズ『オリバーツィスト』映画版 感想

2012年11月6日

 

ジェーンオースティンの『エマ』が結構いい感じだったので
古典をもうひとつ、
ディケンズの『オリバーツィスト』の映画版です。

これは、、、、、ちょっと端折りすぎな感じが否めませんでした。

ヴィクトリア朝の街並や世界観の構築は最高でした。

ただ、原作の重要なところを描いていないんです。

映画版で端折られた場所の一部をあげると
1、オリバーの出生の秘密にはまったく触れていない
2、バンブル氏が最初しか出てこない
3、モンクスがまったくでてこない?
4、かわいそうなディックのシーンがない!!

原作好きとしては、どうしても紙とくらべてしまっていかんのですが、
イチ映画としてみても、いまいち盛り上がりに欠けるような気がしました。

オリバーの存在が受動的すぎるのです。
原作もたしかにそうですが、そこのところがすごく強調されている。

一方、フェイギンの描き方はすごく好きでした。
近世のユダヤ人に対する意識を感じるキャラですが、
ただの悪党ではない、
狡猾で残虐な悪党ですが、独特なやさしさがあり、
この作品で一番印象に残る人物に描いています。

フェイギンを取り巻く少年たちは、悪に染まっているというより、
悪事をゲームとして楽しんでいるかんじで描いている。

世界文学を映画にするって、大変だなぁと思います。
古典の映画を結構見ますが、
原作遵守よりも原作の世界観の構築に重きを置いている作品のほうが多い印象を受けました。
この作品もそのひとつです

コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA