タイトル:トルコ狂乱 オスマン帝国崩壊とアタテュルクの戦争
著者:トゥルグット・オザクマン
あらすじ
トルコ民族のための国を建国しようとたちあがった
ケマルアタテュルクはじめアンカラ政府軍が
イギリスやギリシアに勝利し領土を取り戻し、
トルコ建国へと向かっていく・・・・
1920年代 現代のトルコ史をもとにしたストーリー
昨日の夜から、今日の朝にかけて260ページ→705ページまですすみました。
あと100ページくらいですね~!早くかえってよみたいなぁ
私が前回区切った260ページあたりは、ちょうどギリシア軍に負けて
アンカラ軍がうーん。。。となっているところでしたが、
今回読んだところは、ちょうど反撃はじめーというシーンで、
ケマルアタテュルクのカリスマ性を感じる展開でした。
その後どんどん大躍進を果たし、軍の力も武器も集まってくる。
この小説を読んでいて、ぜんぜん時代も話も違いますが
ラテン文学最高傑作の「アエネーイス」を思い出しました。
アエネーイスのストーリーではなく、アエネーイスのできたいきさつのことです。
ラテン文学の最高潮を迎えていたのは
アウグストゥスの時代でした。
コンスル職と護民官のつよみを獲得したアウグストゥスは
帝政を正当化するために文学を利用しました。
確か、アウグストゥスの祖先を神話と結べ、カエサルの位を神格化した
・・・だったようなきがします。
トルコ共和国建国は、
いうなれば、500年以上続いたイスラム王朝の破壊であって、
さらに、ビザンツ帝国再建の否定でもあった。
オスマン帝国とビザンツ帝国、2つの強大な帝国の上にあったアナトリアとイスタンブールの上に
国民国家として、宗教を分離し建国を果たしたケマルアタテュルクの「トルコ共和国」
現在の国家を正当化するために。。
というか、
ナショナリズムをイコールにしているケマルアタテュルクを
神格化にもちかいような状況に持っていくことが
クルドなど少数民族に揺れ、中東情勢不安に直面し、
強大だった西欧の衰えに直面している
今のトルコには必要だったのかもしれません。
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