マイケルクック「一冊でわかるコーラン」感想


ほんのタイトルが大きく「コーラン」と書かれていたので、
コーランの日本語訳が読めるとおもいよんでみました。

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実際、表紙をよくみると
「一冊でわかる コーラン」とかいてあり、
コーランの日本語訳というわけではありませんでした。
コーランの解説本みたいなものです。

最初のページに
コーランというタイトルですが「クルアーン」読みが正しいので
本テキストでもそっちをつかっていくからよろしくみたいなことが書かれていて
(そんなら、本のタイトルにも「コーラン(クルアーン)」って書けばいいのに)とか
おもったけど、大人の事情なんでしょうね。。。

こちらの本、
多角的視点からコーランの解説をしていて面白いです。
宗派によるコーランの解釈から、
コーランのという書物のあり方まで。

アフガニスタンやイラクで、
米国人兵士がコーラン燃やしてムスリムが憤慨して
「聖戦だ!!!!」と叫んでいるニュースなどよく耳にします。

Yahoo!ニュースのコメント欄には
「そんならイスラム教徒もキリスト教の聖書を破って対抗すればいいじゃん」
という残念なコメントが見受けられました。
もっと残念なのは
そうおもわない より そうおもう に投票していた人が多かったところ・・・

高校の世界史って必修じゃなかったかしら?と
首を傾げてしまいます。

聖書とクルアーンはつながっています。
・・・ここで両宗教の教義を話しても仕方がないので。
話を戻しますと・・・・

聖書とクルアーンのあり方の違い、

この本では面白いことを学びました。

コーラン56章に

これこそが尊きクルアーン
隠された書にある。
清められたもの以外は
触れられない。
万世の主から
下された啓示

という句があります。

穢れたものはコーランに触れてならない。
いつわりの宗教に傾倒している人間に触れさせてはならないとされています。

包みにつつんであれば異教徒に運んでもらうこともできる
という解釈もありますが、

それでも、不謹慎だ!みたいな風潮だったようです。

「書かれた内容が重要な」聖書と違って、コーランは、
それ自体も神聖なるものとして大切にされ、
本を積み上げる場合には
必ず一番上におき、
読むときには台を使い、
聖戦に出るときには、穢れた異教徒がクルアーンを手に取る心配があることから
携行せずにでかけるという。

この文を読んで、ひとつ気になる点が・・・・

先日、友達がサウジアラビアへ旅行に出かけました。
もうそろそろ帰ってくるのですが、
彼が出国前に

「サウジのお土産に アラビア語のコーラン買ってくるね」
と言っていたのですが、

メッカ(マッカ)を有する聖地サウジアラビアで

はたして異教徒である日本人が
お土産としてコーランを買うことができるのであろうか・・・

この本、奥が深くて面白い。
おおいに参考になりました。

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やっぱり、日本の「コーラン」は井筒先生が岩波で出しているこの本↑が主流なのか。。

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