19世紀のフランス文学1のレポート書くために
ミシュレ『フランス革命史 上』を読みました。
最初の50ページくらいが、桑原先生によるミシュレの解説、
その後に本編が続いています。
レポート書くには、本編はもちろん、桑原先生の解説も大いに勉強になりました。
「革命を、わたしは定義する。法の即位、権利の復活、正義の反撃」
と本文冒頭でかかげたミシュレ。
ミシュレにとって、フランス革命とはなんであったのか、
この本を読んでいるとひしひし伝わってきます。
三部会開会からはじまり、ロベスピエールの死までが書かれている本なのですが、
19世紀史学に代表されるランケの「自らを消し去り、史料に語らせる(だっけ?)」で知られる客観的叙述を心がけた作品ではなく、
ミシュレ目線で、リアルに(ややおおげさなところもあるけど)語られるフランス革命は
読んでて臨場感ある作品でした。
ミシュレの書く「フランス史」「フランス革命史」って、独特な書き方なんですよね。
歴史小説とかだと、誰かを主人公に書いたりするのがおおいんですが、
小説とは、ちょっとちがう。でも、歴史書ともちょっとちがうきがする。
ミシュレのは、特定の主人公は置かない・・・あえていえば「フランス」が主人公?
これ、どっかで読んだかんじだなぁ・・・なんだっけなぁ・・・と
本読みながらおもったのですが、
たぶん塩野七生さんに似ている。
塩野七生さんの書き方に似ている気がします。
塩野さんの作品も、あれって、何のジャンルかわからないですよね・・・
小説とも違う、歴史書ともなんか違う。
塩野先生の作品好きなら、ミシュレも難なく入るとおもいます。
桑原先生の訳がわかりやすいので、
読みやすく、ミシュレの世界を堪能できる作品です~
数日単位で国のあり方が大きく変わっていったフランス革命を
歴史の教科書で、年表を暗記するように覚えることはかなりしんどいですが、
ミシュレの『フランス革命史』を読めば大まかな流れがわかるようになる。
歴史の本よんでも、ベルばら読んでも、フランス革命の流れわからん・・・
という方にぜひともオススメしたい本です♪
レポートは書き終えましたが、この機会に最後まで読んでみようと思います。
バスティーユの襲撃現場のリアリティとか
テニスコートの誓いのあたりはまだ「国王万歳!」な雰囲気だったのに、
どのようなことがきっかけで民衆が国王から離れていったかの過程とか段階的に述べられているので
面白い。
今ちょうど王政か、共和政かに揺れ動いているあたりまで読みました。
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