タイトル:中世英仏関係史 1066-1500: ノルマン征服から百年戦争終結まで
内容:ノルマンコンクェストから、バラ戦争までの
中世イギリス、フランスの複雑に絡み合った歴史が書かれている本です。
封主と臣下という関係であった両国が、どんな歴史を経て、分離していったか、
わかりやすく説明されています。
英仏だけでなく、周辺地域・・・フランドルやスコットランド、そしてローマ教皇庁などの関係の記述も
興味深いです。
近所の図書館に、珍しくいい本がおいてあったので、
かりてきました。
創元社から出ている『中世英仏関係史』という本です。今年発刊されたばかりの
できたてホヤホヤの歴史本!!
実は、なんでこれいい本なのかといいますと・・・
著者の一人が「渡辺節夫教授」なのです。
明大にいたころ、渡辺教授が『西洋史概説』を担当されていました。
英仏封建制度の講義が中心でした。
なので、渡辺教授というと、
封建制。封建制というと渡辺教授が思い浮かびます。
前回書いた『マグナカルタの世紀』でも説明ありましたが、
ここでもジョン王についての記述が面白い!
やっぱり、城戸先生と同じく「ジョン王は勇気がなくって、怠惰だったのではない。むしろ実業家としては有能だった」と書いています。
ジョンに問題があったというよりむしろ、仏王権の急激な財政的な拡大を中心にあげていました、
英仏関係史というタイトルなので、
フランスとイギリスの内政や、からみが
比較されていたり、どのあたりから分離が進んでいったのかわかりやすかったり、
この本も参考になりました~!
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