タイトル:マグナ・カルタの世紀―中世イギリスの政治と国制1199ー1307 (歴史学選書)
内容:中世イギリス・・・マグナカルタが制定された13世紀を中心とした歴史の流れが説明されています。
リチャード1世(獅子心王)から、ジョン王、エドワード1世までの治世、
イギリス内部の封建社会はどのように変化を遂げていったのか、
そして、ジョン王の時代の「マグナカルタ」について、
マグナカルタの内容、成立までのいきさつや、
ローマ教会との確執など、細かくのっています。
これまた西洋史特殊のレポート参考文献推奨リストに載っている
城戸先生の「マグナカルタの世紀」という本を読みました。
新しい本なので、日本語の言い回しが古くなく、つっかからずに読むことができます。
13世紀のイギリスについての理解が深まる本でした。
特に、マグナカルタの説明がわかりやすい。
中央集権的な封建王政と、諸侯権力がたがいに勢力を拡大していく過程での、衝突
そして、フランス王の臣下であったイングランド王が、封建関係を崩すような行動に出たため
大陸の領土を喪失することになった過程などを経て、
どのような理由の積み重ねでマグナカルタができあがったのか、
そして、つきつけられたジョン王は、マグナカルタをどう受け止めていたのか。
うん!!!この本面白い!
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歴史って、時代によってみかたが変ってくるんですよね。
当時の人たちは、「ジョン王がチキンで、無能で、怠惰だったからフランスの領土の大半が奪われた!!」
といったかんじで、ジョン王の無能っプリを強調していましたが、
20世紀の歴史家の見解は、そうではないらしい。
でもなぜ、ジョン王は、大陸領の大半を失い「失地王」とあだなされるまでになってしまったのか。。。
その理由が、この本には書いてありました。
以前、高校世界史の先生が、
ジョン王時代以降、しばらく「ジョン」という名前は
犬につけられた~みたいなことを言っていて、
私もかつて犬にジョンとつけちゃいましたが・・・
この本を読んで、ジョン王の見方がかわりました・・・・
すみません。
肝心の、レポートに参考になるかならないかですが、
もちろん、大いに参考になります。ふせんつけまくりです。
イングランドの封建制の分岐点はいくつかありますが、
この本を読むとやっぱり
ウィリアム1世
マグナカルタ
シモンドモンフォールの乱
エドワード一世
あたりが鍵を握っていそうなかんじでした。
まだまだ封建制度について追っていこうと思います~
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