タイトル:世界でいちばん面白い英米文学講義―巨匠たちの知られざる人生
内容:アメリカ人教授が英米文学の講義でお話した内容を本にしたもの。チョーサーから年代順に、作家ごとに章にわけて説明している。教科書のように堅苦しくないので、初心者にも楽しく読める一冊。
おもしろそうなタイトルの本を発見したので、
読んでみました。
前回につづいてこの本も良本でした。
著者はアメリカ人。アメリカ人の視点から英米文学を見ています。
多分ディケンズが専門?かな???
この本で、すごい!そうなんだ!!!と感激したのは、
チョーサーの解釈のページです。
チョーサーといえばカンタベリー物語で、
英文学に特徴な「風刺とユーモア」はここから来ている~
とも言われるくらいキーマンです。
そんなチョーサーですが、
どのへんで、皮肉を利かせているのか、この本で
教授が丁寧に教えてくれます。
まず、巡礼のご一行にいた
シェフ?料理人の説明。
おいしい料理をつくrシェフが一向にいてうれしいなぁ~という文かとおもいきや
隠れている皮肉に苦笑い。
これ、私だったら普通に
「すねに怪我している、一流の料理人なのかな~」で通り過ぎちゃいますが、
さすが、チョーサーは研究しつくされているだけある。深い。すごい!!
説明の2ページに感動www
あとは、尼さんの表現もチョーサー節がでていて、
もう、、感動です。
カンタベリー物語、絶対読み直します!!きめた!
チョーサーのあとはシェイクスピアの説明。
『近世英文学史』の教科書は
ただただ「シェイクスピアは天才!すごすぎる!超越している!」的な
崇拝者のような意見しか頭に入ってきませんでしたが、
この本では、戯曲の才能の話だけじゃなく、
シェイクスピアの劇場経営のうまさが説明されていて、
商才をもかんじました。
あと、この時代、
「イマイチな劇だと観客からトマトを投げつけられる」
という雑学を得て、
うん、どこかでこの無駄雑学を使いたい=とムズムズww
ちなみに、シェイクスピアは一度も投げつけられたことはないらしい。さすが。
もうひとつ広めたい雑学を得ました。
今の時代、劇場に行くとポップコーンとかバカ高くうっていますが
劇場内に店を入れたのも彼の知恵なんだそうです。
たしかに、エフェスやパルミラなどでローマ時代の劇場あとをいくつか見ましたが、
あの頃の劇場内には、お店は無かったきがする。。。
その次の章は
ディケンズの次に好きな
ジェーンオースティンの章。
感想は次回(*^。^*)/~
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