文学部出身OL Akiの「社会人になってから読んだ本の記録」

社会人になってから読んだ本の感想などをアップします。好きなジャンルは文学、歴史、美術、文化、ハイキングなど。ビジネス書もよみます

フランス文学 ヨーロッパ史

19世紀のフランス文学レポート2「ミシュレについて」 ミシュレ『フランス革命史』

投稿日:2017年10月11日 更新日:

19世紀のフランス文学レポートの本文はこちらです↓↓


2.『フランス革命史』
ミシュレは『フランス史』に接続する形の『フランス革命史』という本を出版しているが、革命のはじまりからロベスピエールの死まで、一連の流れをミクロに描いている。
それは歴史書とも異なり、歴史小説ともいえない。淡々と革命の流れを書いているのではなく、時折ミシュレの意見や解説が入るかたちとなり、それはしばしば主観が入っているが、歴史的問題を抜きにして、当時の革命の真っただ中にいた主要人物がどのような考えをもち、どのように変わっていったのか臨場感のある内容になっている。
ミシュレは『フランス革命史』のクライマックスにて、共和主義革命家の視点からロベスピエールの処刑を哀愁こめて描いている。革命の熱におかされたパリ市民が、ロベスピエール処刑の後に浮かれさわぐさまを冷静に描き、「この道を通って、われらは巨大な墓場へとおもむいたのである。この墓場にフランスは500万人の人々を葬った。」 とのちに台頭するナポレオンの体制に対する皮肉でしめている。
ミシュレにとって革命はフランス「復活」のための歴史的事件であったが、その結果は嘆かざる得ない内容であった。彼はそれに対し作品の要所で嘆いている。

<結>
ミシュレは印刷工の父をもつ一般市民として生まれ育った。なので、パリ市民視点からの革命が細かく描かれている。そのため王党派に依っているほかの歴史叙述にはない新鮮さをもっており、今日でもフランス国民に愛されている理由にもなっている。
フランス革命史の序章でミシュレは「革命を、わたしは定義する。法の即位、権利の復活、正義の反撃」 と述べている通り、革命のまっただなかで育ち、フランス史の研究に一生をささげたミシュレにとって「フランス革命」は、フランス復活の分岐点であるとみていた。人類の進化の過程において極めて重要な事件であったと見ていた点がわかる。
フランスのロマン主義は革命思想と切っても切れない関係にあり、ユゴーの『レ・ミゼラブル』スタンダールの『パロムの僧院』など、フランス革命が重要な根底をなしているものもおおい。ロマン主義文学の中でもミシュレほどフランス革命を細密に書いたものはないであろう。そう考えるとミシュレを読むことは、革命を知る上にも、フランス・ロマン主義を知る上でも重要である。


参考文献
J・ミシュレ『フランス革命史 上』桑原武夫・多田道太郎・樋口謹一訳
J・ミシュレ『フランス革命史 下』桑原武夫・多田道太郎・樋口謹一訳
ミシュレ『フランス史Ⅰ』

ミシュレといえばのフランス革命史はほんと、ドラマチックでひきこまれた記憶があります。また読み返したいなあ。

 

ランキングに参加してます

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

考にならないけど、参考にした方はリンクかアフィリエイトにご協力お願いします(笑)
ちなみに、誤字脱字おおいです。参考文献の出版とか発行年とかもぬけてます

完コピペして単位落としても私は責任とれませんので、コピペはやめてね(笑)

参考文献売っているところリンク先
楽天ブックス
amazon
本・CD・DVD買うならセブンネット

 

-フランス文学, ヨーロッパ史

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

no image

一番戦ったレポートは、西洋史概説Ⅱでした(笑)

入学して一番に書いたレポートです。 D。評価もボロクソ(笑) GW明けに提出。 西洋史卒なのにDをもらった屈辱感から、 必死に全面かきなおし、 7月半ばに提出。 翌月戻ってきたけどD H條センセ、きび …

no image

佐藤賢一著『英仏百年戦争』感想

  タイトル:英仏百年戦争 (集英社新書) 直木賞作家佐藤賢一著。英仏百年戦争とは何か。そもそも本当に100年の戦争だったのか百年戦争の原因をノルマンコンクェストから掘り下げて解説してくれて …

no image

EHカー『歴史とは何か』 歴史における神について

タイトル:歴史とは何か (岩波新書) 内容:史学概論といえばコレ!歴史学の入門書ともいうべき本。歴史学がたどってきた歴史と、歴史家が持つべき視点などが書かれています。 史学概論のレポート作成のため、E …

no image

ミシュレ『フランス革命史 上』を読みました。

19世紀のフランス文学1のレポート書くためにミシュレ『フランス革命史 上』を読みました。 最初の50ページくらいが、桑原先生によるミシュレの解説、その後に本編が続いています。 レポート書くには、本編は …

ニーチェ著『ツァラトゥストラはこう言った(上)』の身体の軽蔑者 がおもしろかった

毎日本を持ち歩いています、今日は本棚にある本を適当にとって、それを読みました。 今日読んだ本がこちらです ニーチェ著『ツァラトゥストラはこう言った(上)』 私はニーチェについて詳しく勉強したことがない …