19世紀のフランス文学レポート1「ミシュレについて」 ミシュレの描く歴史

2017年10月8日

続いての「大学時代のレポート」中身公開?後悔wwwは、19世紀のフランス文学という科目です。

私は19世紀のイギリス文学が大好きですが、そういう科目はなかった記憶があります。でも19世紀のフランス文学っていう科目はありました。どういう内容のテキストだったのか覚えていませんが、レポートはミシュレでした。確かレポート課題は自由だった?それとも選択制??

完全に自由だったらスタンダールかユゴーかくだろうから、ある程度選択制だったのかも。

私は好きなミシュレをレポート書くためにしらべました。ミシュレは文学というより私的には歴史家のイメージが強いです。もちろんミシュレの文学作品も大好きですが♪

19世紀のフランス文学 レポートでつかった参考文献は
J・ミシュレ『フランス革命史 上』桑原武夫・多田道太郎・樋口謹一訳
J・ミシュレ『フランス革命史 下』桑原武夫・多田道太郎・樋口謹一訳

ミシュレ『フランス史Ⅰ』

ミシュレの本しかよんでないじゃんwwwこれレポート通ったのかww???www


<序>
ドイツの近代史学は、反啓蒙思想としてのロマン主義とナポレオン侵略によるプロイセン内のナショナリズム高揚により誕生したが、ナポレオン侵略の影響は、当の本国フランス史学の誕生にも大きな影響を与えた。そのなかで、フランス史学のはじまりに登場したジュール・ミシュレの存在は大きい。ミシュレは40年の歳月をかけて『フランス史』をかきあげたが、フランスにはそれまで年代記がありはしたものの、一つの歴史もなかった。

フランス近代歴史学の先駆者ミシュレは、現代の史学とはまた異なった考えをもっているが、のちのアナール学派でおなじみフェーブル、ルゴフ、ブローデルらに影響を与えた歴史家であり、彼の作品を考察することは歴史学を学ぶ上で重要である、そして、フランス・ロマン主義文学の分野でも、彼の独特な歴史の描き方は学ぶべき点がおおい。本レポートでは歴史学者、文学者としてのミシュレを見ていくことにする。

1、ミシュレの描く歴史

19世紀半ばよりドイツ思想がフランスへ浸透していったが、その過程で歴史も文学の一部として広まっていくことになる。当時の史学はランケのいう「おのれを消し去って史実に語らせたい」という有名な言葉に代表される客観的叙述を心掛けた歴史学、ヘーゲルのような思想的傾向をもった歴史哲学、そしてミシュレを先駆とした「歴史は過去の全面的な再現である」と考えた「復活としての歴史」があった。
ミシュレは古文書学者として、史料研究と、厳密な科学的方法による史料の取捨選択により過去を「再現」して行くことによって人類の「進歩」を証明していくことに重点をおいた歴史であった。それはユゴーの『レ・ミゼラブル』の中でジャン=バル=ジャンが司教の慈悲の心に触れ人間として「復活」し、その後キリスト教的人間として「進化」していく過程に通じるものがあり、人類の進化という思想は、ロマン主義思想の根幹をなしていたものとおもわれる。
ミシュレは「人間の歴史が宿命に対する自由の闘争である。」という考えのもとで作品を残したが、それはヴィコーから学んだものである 。ミシュレは40年という歳月を費やしかきあげた『フランス史』はミシュレの作品を代表する歴史をテーマにする作品であり、のちの時代の歴史家たちに影響を与えただけでなく、文学作品としてもロマン主義的傾向が強く書かれており、深い歴史考察の上に描かれた写実的な描写は価値のあるものである。 ミシュレは当時の歴史学者の多くがそうであったように、ナショナリストであり、共和主義的革命史観をもって歴史をえがいている。
「フランスは自らの自由が生み出した娘である。人間の進歩において本質的な部分は、人間と呼ばれる生きた力に属している。 」と書いているように、ミシュレはフランスを一人の人間にたとえて表現するなど独特の視点をもっていた。
ガリア人とイベリア人の対立から始まる『フランス史』は、革命前夜で終わる。ミシュレにとってこの2つを分けることは重要であった。『フランス史』はフランスの過去であり、フランス革命は「フランスの復活」と考えていた。


続きは後日。

 

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