『日本的感性―触覚とずらしの構造』という本の最初だけ読みました

区立図書館の「美術史」の棚に 『日本的感性』という本がありました。

美術史じゃなくって「美学」の本でした。

美学とは、18世紀ドイツではじまった哲学的学科で、「感性学」ともいわれているらしい。

日本文化、フランス文化などといった、文化的感性の基礎をなしているのも
それぞれの感性。感性は個性的な美学をうむ土壌となる可能性に満ちた主題であると
感性についての説明がつづいています。

感性とは何か、
日本的な感性を考えるのは、
中国的感性
フランス的感性とはことなる

感じ方に個性がある。
それは文化により、個人によって個性的な感性がある

たとえば、万葉期の日本には
しろ あか あお くろ 4つの色彩語しかもっていなかったそう。

老人が緑を「あお」とか言うのは、そういう伝統があるからかな?
それか、ただの茨城弁?(笑)

色だけじゃなく、花に関する感性も国によってさまざま

美しい女性を花にたとえるとき日本でも欧米でも
「大輪の薔薇のような」という比喩を用いたりしますが
日本の伝統では、女性の美は
「しゃくやく ぼたん ゆり」などで表現していたそうです。
ユリはキリスト世界でも使われてますが
ボタンとか芍薬は日本っぽいですね・・・。

日本人といえばなんといっても桜。

でも、日本人は桜を好きだけど
「君はさくらのようだ」というたとえはいわない
→さくらの美しさは女性の美を形容するものではない。
対象となるには小さく、その美しさは群生の美だからであると
著者は述べています。

桜といえば、海外にも咲いていますが、
桜が開花をみて、はっと立ち止まったり
ワクワクしたりするのは、日本人独特の感性なんだそう。

著者が外国にいたころ、
周りのみんなが桜が咲いているのに気づいていなかったという話が
かいてありました

・・・この本、この辺までは、なかなか面白いんですが、
このあと和歌の話になっていったので、
リタイアしました(笑)

美術史の本じゃなくって、国語の棚においてほしいww

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