E・H・カー『歴史とは何か』を読みはじめました。

タイトル:歴史とは何か (岩波新書)
内容:歴史学の入門書ともいうべき本。
歴史学がたどってきた歴史と、
歴史家が持つべき視点などが書かれています。

史学概論のレポートに取り掛かりました。
史学概論は、大学時代に受けました。
歴史を学ぶ人はまず最初にとりたい単位です。

発見理論がまかり通っていた、
史料崇拝からなる19世紀の歴史学を疑問視し、
構成理論へと向かっていった20世紀、

現在の視点から史料を頼りに推理を働かせていく 構成理論ですが、
客観性の問題など、
歴史家が陥りやすい問題点などを一つ一つ紹介しています。

ちなみに、テキストで使われいる「発見理論」「構成理論」という言葉は
この本では一言も出てきません。
文脈から、どのことをいっているのか
判断しながらよんでみてください。

いろんな名台詞が書かれた本なのですが、

この本、発行をみると、50年以上前の本なのですよね・・・・
ソヴィエト史家だったカーの本が、いまだに史学の入門書として
ほぼ必須のように読まれている。

ほかの学問と比べると、
動きがあまりない学問なのだなぁとしみじみ思ったり。

この本は、史学概論のレポートを書く際には必須です。
というか、2類の人は、図書館で借りるのではなく、
購入して、手元においておくことをお勧めします。

私は史学科を卒業しましたが、
この本、史学概論だけでなく、
卒論を書く際に大いに役に立ちました。

歴史関係のレポートを書く際に注意すべきことが
書いてあります。

この本は、割と中古で出回っているので、
ブックオフが近くにある方は、探してみてください。

この本、実は入学願書とともに提出した
課題で、使おうと考えていた本でした。

一類志望だったので、
結局入学課題で使ったのは 増田四郎『ヨーロッパとは何か』でしたが、

もしニ類を希望していたとしたら、
E・H・カー『歴史とは何か』を選んで書いていたことでしょう。

史学を学び始めたときは、退屈でしかたがなかったこの科目ですが、
「史学概論」はすごく大切です。

部活動でいう、基礎練習のような、地味なものですが、
この科目をおろそかにすると、
史学の論文を書くとき、
基礎工事のないまま建てた家のように、グラグラな卒論になっちゃいます。

史学概論、
西洋史の卒論を書く予定の方は、丁寧に教科書&参考文献を読んで
レポートを書いたほうが
ためになると思います♪
他校ですが、史学卒として、一言ご参考までに。

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