『トルコ狂乱 オスマン帝国崩壊とアタテュルクの戦争 』 感想その1

タイトル:トルコ狂乱 オスマン帝国崩壊とアタテュルクの戦争
著者:トゥルグット・オザクマン

260ページまで読んだ段階の、超簡単なあらすじ
帝国主義まっただなかの西欧にいいようにあつかわれ
威厳を失ったオスマン帝国軍に見切りをつけ、
トルコ民族主義をかかげ ムスタファケマルの下、アンカラ政府軍
が、利権に揺れ動くイギリスや、領土拡大をもくろむギリシャと戦っていくというストーリー。

トルコ狂乱
という本を読んでいます・・・・が、
まだ260ページあたりまでです。

なんとこの本800ページくらいある代物。しかも2行ww
久しぶりの超長編ですw

 

今年の正月、トルコに行きましたが、
あちらこちらにトルコの父と呼ばれる
ムスタファ・ケマル(アタテュルク)の像や肖像が飾ってありました。

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実は2002年にもトルコ行きましたが、
そのときよりトルコのナショナリズムは高まっているなぁというのが感想です。
10年前は、EUに入るためにキプロスを妥協する方向で揺れ動いていたり
いろいろヨーロッパよりに動いてましたが、
結局EUに入れてもらえなかったトルコは憤りから、あるいは中東に対する欧米の対応から
民族主義へ向かっていったというのがあるような気がします。

トルコ人にとってナショナリズムといえば
アタテュルクであり、
彼の英雄叙事詩のようなこの小説が
トルコ国内で、
過去例を見ないほどの大ヒットを飛ばした理由も
わかるきがします。

 

わたしたちがまなんだ
世界史という学問は西欧から入ってきたものなので、
どうしてもヨーロッパってすごい!あとは蛮族みたいな風習が
残っている点があります。
西欧に脅威を与えるトルコは
世界史ではあまりいいかかれかたはしていない。

トルコサイドから見た
この戦争の意義というものを
理解できる貴重な本だと思います。
ただ、「歴史小説」として読むには、
偏りが大きく、堅苦しいきがしますね。

ギリシャの「テッサロニキ」という都市に
ムスタファケマルの生まれた家があります。
去年の大晦日、カウントダウンはこの町で迎えました。

ケマルのおうち目的でこの都市に一泊しましたが、
よく見ると地球の歩き方「ギリシア」の地図にはどこにも載っていません。

現地行けばわかるだろうと
テッサロニキの観光地図をみてみましたが、
どこにも記載ありません。

トルコとギリシアの仲の悪さは
日本と韓国の比ではありません。
なので、「アタテュルク閣下の家はどこですか?」とギリシヤ人に聞くことは
どの程度危険なのか未知数で、結局だれにも尋ねられませんでした。

260ページまで読んだところだと
ソウルで、韓国人に「豊臣秀吉が陣を張った場所はどこですか?」と質問するのと
同じくらいの殺傷力がありそうなかんじです・・・

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