倫理学レポート 課題タイトル「へブル人、キリスト者の倫理について」 ①

倫理学のレポートも発掘されました。
倫理学のレポートは難易度が低かった気がします。課題が簡単だったというわけでなく、「レポートが受かりやすかった」科目でした。
なので、苦労して書いた記憶があんまりありませんでした。
安産だった倫理学のレポートはこちらです

 


倫理学 課題のタイトル「へブル人、キリスト者の倫理について」のレポート

《序》
セム族の一派であるへブル人は、古より神を中心とした生活を送り続けていたが、もともとユダヤ教の神ヤハウェは、パレスティナの一民族的な宗教であった。しかし時をへて、民族神はやがて、すべてを超越した唯一神という信仰形態へと転換する。「古代東方の専制的な国家群にはさまれて難苦の連続を経験した弱小民族が絶対権力に対してとった抵抗策 」として、信仰を醇化させた結果、単一性の啓示と「神が民とともにある」という神を中心とした思想になり、それはユダヤ教の中核をなし、のちのキリスト教の中にも生き続ける。
旧約聖書の神は、無から天地創造を果たし、空間・時間、すべてを超越する神だが、隠れた神として、声による応答が主としているスタイルだった。
一方、新約聖書の神は、神の子イエス・キリストという歴史的実存として表れ、キリスト教者は、イエスによって旧約に変わって新しい契約(新約)がもたらされたのだと信じ、新しい契約から西洋思想の根底をなすキリスト教の歴史がはじまっている。
へブル思想は、キリスト教だけでなく、のちにイスラーム教の母体ともなり、西洋思想だけでなく、東洋思想にも大きく影響を与えた。連綿と続く世界思想の潮流を理解するには、へブル思想を理解する必要がある。

《旧約聖書》

へブル思想では、族長時代から、神と人とのかかわりは、契約を結ぶことによって成立する点に特徴がある。初期のへブル思想である族長たちの時代は、子孫繁栄などの現世的幸福を願っていたが、モーセの「シナイ契約」からは、神がイスラエルにたいして与えた十戒を中心とする倫理的・精神的契約が中心となった。
十戒の中身は、1.2.3.4戒は神と人との倫理、5.6.7.8.9.10は人間間の倫理を掲げている。十戒では、神を中心とする正義と公正と掲げられている。神との契約は永遠であるが、選ばれた民として、神を中心とする人間としての使命を果たすように要求され、それは律法遵守によって作用される。

へブル思想では、神の契約をイスラエルが守るかどうかにかかっている。イスラエルはシナイ山での契約を通じて、神の民と選ばれる「選民」となったが、選民思想は、神を放棄・反逆・偶像崇拝などの罪をおかすと滅びるイスラエル、神の民となるイスラエルという二重の意味を含有している。旧約聖書では、神への不信によりたびたびイスラエルが危機にさらされるというストーリーが盛り込まれており、神に立ち返らせるべくその都度預言者が現れている。預言者たちによってもたらされたモーセ5書からなる律法によって、神の民として、罪を都度意識させる精神基盤となり、それは現在もつづいている。

神に立ち返ることは悔い改めることであり、イスラエルによる悔い改めと預言者による指導により、神が新しい契約をあたえるというプロセスにて旧約聖書は展開しているが、
バビロン捕囚時代の預言者エレミアの契約は、従来の神とイスラエルの人々との関係についておおきく変える内容のものであった。
「生ける水の源であるわたしを捨てて、自分で水ためを掘った。それは、こわれた水ためで、水を入れておくことのできないものだ。(エレミア2:13)」と喩えで、イスラエル人が神の放棄、反逆、偶像崇拝に陥っている点を指摘し、エレミアは罪とは、神を放棄し偶像崇拝することであるとし、神の民がいったん犯した罪は取り去ることができないと嘆いた。イスラエルの分裂も神の裁きだと理解された。
一方、本来の神との新しい関係を回復するメシアの到来や、古い契約に変わって新しい契約が結ばれる日が来ることを預言した。(エレミア31章31節)それを実現させたのはキリストであった。


《参考文献》

・小塩力聖書入門 (岩波新書)

・アンジェ=シュラキ『ユダヤ思想 (文庫クセジュ 400)』渡辺義愛訳


続きはまたのちほど、

私は歴史と宗教関係のレポートは結構好きです。特にキリスト教とイスラム教。

好きな年代は近世まで

 

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