文学部出身OL Akiの「社会人になってから読んだ本の記録」

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西洋哲学

科学哲学のレポート5アウグスティヌスの時間概念と科学で使われる時間概念の違い

投稿日:2017年9月22日 更新日:

アウグスティヌスの時間概念と科学で使われる時間概念の違いというレポートタイトルでかきました。

科学哲学のレポートは難産だった記憶はありません。レポート合否基準はちょっと緩かった記憶がありましたよー

 

≪参考文献≫

アウグスティヌス『告白(下)』 服部英次郎訳

村上 陽一郎『時間の科学』

和田 純夫 『プリンキピアを読む』

中山 康雄『時間論の構築』


アウグスティヌスの時間概念と科学で使われる時間概念の違い

≪結≫

太古の昔から研究材料となっていた「時間」に関する問題は、①時間は絶対的か、②時間は実在するのか、③時間には方向があるのか の3つが主にあげられる議題である。

アウグスティヌスは、神による天地創造について考えていく中で、時間の実在を認めるが、時間は神がつくったものであり、神は時間の外に存在すると考え、人間のみ時間の中に存在していると主張した。

日常で使われる「過去」「現在」「未来」という3つの時制については、過去はすでに存在していないもので、未来はまだ存在しないものであると考え、「現在」のみ存在しているという現在主義の立場をとっている。

17世紀、ニュートンから始まる科学時代になると、時間についての考察に変化が出てくる。ニュートンとライプニッツの論争に代表される絶対時間、相対時間の論争は、今も意見が分かれているが、アインシュタインの相対性理論により、絶対時間は否定され、「過去」「現在」「未来」という枠組みではなく、空間と時間を合わせて考えていくのが現代物理学の主流となっており、世界の出来事がすべて同じ空間で起こっているという考えられていいる。

アウグスティヌスが考えていた時間論から、だいぶ異なった考えに時間論は発展していったが、20世紀に急成長した宇宙科学の分野において、ビックバン理論に関する考えがアウグスティヌスの時間論に共通しているなど、彼の時間論は過去の考えとして一掃することはできない。


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