日本史特殊レポート「伴天連追放令とその影響」2伴天連追放令以降のイエスズ会

日本史特殊のレポート、伴天連追放令とその影響についての続きを挙げてみたいと思います
以下本文
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2. 伴天連追放令の発令
信長亡き後、はじめ秀吉もキリスト教布教に対しては寛容な体制をとっていたが、とある事件をきっかけに大きく変わることになる。
秀吉は九州を平定した後、中央集権化のために突如伴天連追放令を発行し、それ以降イエスズ会の活動がおおきく制限されることとなったのである。
秀吉の伴天連追放令は、権力強化とポルトガル船が持ってくる絹糸、黄金の貿易独占をもくろんでのことであったが、ポルトガル商人はイエスズ会を仲介者として重視しており、商人らから不興を買ったため次第に実質的に緩和された。
しかし、サン・フェリーペ号事件、朝鮮侵略戦争の失敗により伴天連追放令は強化され、殉教事件に発展することになる。最終的に伴天連追放令が撤回されたのは秀吉の死後のことであった。

3. 伴天連追放令以降のイエスズ会

伴天連追放令発令当時、20万人いたともいわれるキリスト教徒たちはどのような運命をたどっていったのか。宣教師は日本人イルマン47人を含む113人いたが、彼らの大多数は肥前のキリスト教徒の領主の領内に隠れた。準管区長コエリヨは、会議の末退去ではなく残留潜伏をきめた。日本のキリスト教徒の多くがパードレらの不在により離れていくことを考慮しての決定であった。
潜伏を決めたいっぽうで、コエリヨは武力行使を計画していた。イエスズ会の所領として保有していた長崎、茂木、浦上の没収命令に対抗するものであった。それは計画で終わる。
1591年、インド副王節使として豊臣秀吉に謁見したヴァリニアーノにより自重を条件に宣教師の長崎滞在を許可され、一時緩和された伴天連追放であったが、、1592年のフランスシスコ会士がフィリピン総督使節として来日し、イエスズ会が独占していた日本のキリスト教布教が2派の布教に増えると状況が一変する。フランスシスコ会が京都、や長崎で布教活動を行うという変化がおこった。
緩和されていた伴天連追放令が再び厳格化したのが1596年のサン・フェリペ号事件がきっかけである。
反キリスト教政策が強化されることになるサン・フェリペ事件とは、土佐浦戸に漂着したサン・フェリペ号の航海士が「スペイン人は他の王国の征服者であり、彼らはまず他国に修道者を入れ、その後につづいて軍隊を入れて征服するのであり、それを日本でもやろうとしているのだ」と報告、それを聞いた豊臣秀吉が激怒しフランシスコ会、イエスズ会の宣教師を処刑するまでに発展した事件である。

<結>
近世封建体制初期を生きた織田信長の時代は、ポルトガル商人と結びつきの強いイエスズ会の布教を支持することは、武器調達に有利であり、貿易にて利益をもたらすと考えていた領主が多く、布教活動は広まりつつあったが、
豊臣秀吉は支配の強化を推し進めるにあたって、キリスト教の自立性、結束の固いキリスト教共同体ヘの恐れ、西欧世界への警戒などから、近世封建支配体制に根本的に合わないと判断し伴天連追放令をだしたとおもわれるが、その反キリスト教体制は徳川政権でもより強固に維持された。
徳川の時代になると、禁教政策と鎖国政策は同じくして行われたが、豊臣秀吉はポルトガルとの貿易と、伴天連追放令はあくまで別物として扱い、事実、貿易で莫大な利益を得ている。しかし、サン・フェリペ号の航海士の報告の影響が大きいように、キリスト教布教の陰に見え隠れする西欧世界への脅威は自らの支配権強化にあたっては懸念材料であったと推測される。
日本のキリスト教史を考えていく中で、豊臣秀吉の伴天連追放令は、反キリスト教体制の一つの布石となっており、それは数百年続く江戸時代のキリスト教迫害に発展していっていることを考えると、一つの分岐点といえる重要な法令であったといえる。


参考文献

五野井隆史『日本キリスト教史』吉川弘文館

塩野 和夫『日本キリスト教史を読む』新教出版社

私は高校の日本史を真面目にとっていなかったので、日本史に関する知識は中学レベルです。なので、このレポートでゲットした知識は大きかった記憶があります。
伴天連追放令に関するレポートを書いている時、ちょうど旧東海道を数日あるきました。
その時、静岡かどっかの宿場町にキリスト教徒弾圧のための立札を見て感動したのをおぼえてます。
いるまん とかばてれん とかかかれてて、これかーー!!ってなりました。
日本史って、ちゃんと勉強していれば、国内旅行が何十倍もたのしくなるんだろうなあ
とおもうんだけど、なんだろう・・・・漢字ばっかで、脳みそが 勉強することを拒否するwww

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