教育思想史のレポートを書こうと、エミールを読みました。
エミール、家にあるのを読んでみたのですが、
この本の発行が昭和33年・・・・わたしの親が生まれた年のものです・・
ルソーじゃなくって「ルソオ」で、エミールじゃなくって「エミイル」です。
なんか、シールのようなものが貼ってあるし、定価40円だし
時代を感じる仕様。
ゐる だとか
學校にいつて だとか
すごく読みづらかった・・・・
でも、エミール自体はとっても興味深い内容でした
自然、田園農村を賛美し、素朴な生活をよしとする一方
都会は堕落の淵であるというルソーの自然崇拝の思想は当時、社会全般に大きな影響を与えたそうですが
そんなルソーの『エミール』もまた、ジャンルを越えていろんな人が読んでいたみたいです。
はじめの解説のところで、
ユゴーのレミゼの中にでてくるミリエル司教は
エミール第四編にでてくるサヴォアの司教の複製に他ならない とかいてあり
早く第四篇がよみたくてしかたなくなりましたが、
とりあえず最初からよみましたよ・・・
エミールの別名は 教育論
エミールという架空の子どもをルソーはどうやって育てるか みたいな本で、
物語のような、解説書のような、なんかフシギな感じの本です。
ルソーはエミールの成長に合わせていくつかの編にわけてます。
昔の岩波文庫はそれにならって5編(5巻)にわけてます
今は上中下巻にわけてるみたい。
1、エミールが生まれてから5歳まで
2、5-12歳
3.12-15歳
4.15-20歳
5婦女の教育
それぞれの年齢にあわせたルソーの教育論が書かれていて、
1巻(1編)はおもに肉体の教育を中心にかかれてました
一切の束縛強制を排して子供自身の自然の教育にまかせるという消極的教育の原則を徹底しているルソーの教育論。
当時の都市に住む貴婦人たちの多くがあたりまえのようにやっていた
子どもをうんでも自分の乳でそだてず乳母にそだてさせる ということの批判から
子どもを教育するなら、どのような教師が適任かというルソーの考え
いろいろ載っていて面白い本でした
子どもは田舎で育てるのがよし
子どもは実の母親によって育てられるのがよし
子どもは 年の若い教師をつけるのが好ましい。
その教師は他の子どもを育てたことのないものがよい
ルソーさん、いろいろ熱く語っているのですが
ルソーさんって、実の子ども5人とも孤児院送りにしているんですよね・・・
このギャップが気になる・・・・
個人的に2巻が一番おもしろそうですが、2巻が家になかった・・・この前掃除のときに間違えて捨ててしまったみたいです
どうしてくれよう
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