文学部出身OL Akiの「社会人になってから読んだ本の記録」

社会人になってから読んだ本の感想などをアップします。好きなジャンルは文学、歴史、美術、文化、ハイキングなど。ビジネス書もよみます

英米文学

ディケンズ『リトルドリット』 感想5 終わり

投稿日:

一週間ほどリトルドリットに夢中で、勉強をおろそかにしておりました。
リトルドリット、ようやく読み終わりましたが、
最後がちょっとどたばたすぎて、!?!?!?の連続でした。

まず、リゴーがあっけなさすぎる。
そして、ウェイド嬢の存在ももやもやしているかんじです。

リゴーがクレナム夫人に脅しをかけて、
クレナム一家の秘密を暴くのですが、
相当な過去の割りに、あっさり解決(?)してしまうので、
ちょっとすべった感じもしないでもない。

あと、リトルドリットとアーサークレナムの恋愛も、
なんというか、、淡々としていて
うーんとおもったり。。。

リトルドリットは、ディケンズ後期の作品なのですが、
たしか、このころは奥さんと離婚し、女優だかと密会を繰り返していたのですよねたしか。
結構な歳の差だったとか・・・

アーサークレナムは、たしか40過ぎの設定。
リトルドリットは20代前半の設定。

こういうのを読むと、作者の裏側が見えるというか、、、

ジョン青年から「リトルドリットは君の事を好きなんだよ!知らなかったのかい!?」みたいなこと言われ
アーサーが「ああ、なんということだ、知らなかった!
そういえば、僕もリトルドリットのことばかり考えている。そうだ、僕も彼女のことが好きだったんだ」

アーサー「リトルドリット、君のことが好きだ」

みたいな流れに、妙にリアリズムを感じてしまいました。

この作品を、概説書で読むと、
社会制度を皮肉って書いている作品とかいてありました。
たしかに、恋愛や家族愛は付随で、
社会制度に翻弄された人々を表現した作品です、
仕事ヤルベカラズな迂遠省
それらを牛耳る、仕事ヤルベカラズを信条にしているバーナクル一族。

イギリスは産業革命と植民地政策により世界の中心になりましたが、
実は、第二次産業革命に入ると、アメリカやドイツなどに追い越されていきます。
それはなぜか。いろいろな原因がありますが、
バーナクル一族のような人間がイギリスの中心で、
改革を拒んできたことが理由のひとつにあるような気がします。
華のヴィクトリア朝時代、豪華絢爛な大英帝国ばかり想像してしまいますが、
ディケンズが描いたような、社会制度の矛盾がたくさんあったことがわかります。

-英米文学

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

no image

ジョージオーウェル『象を撃つ―オーウェル評論集』を読みはじめ

英語3のテキストにも載っているジョージオーウェルの『象を撃つ―オーウェル評論集』を読み始めました。こちらには、一冊に、複数の短編が入っている本です。象の撃つは2番目のお話。ビルマに駐在している英国人保 …

no image

イギリス文学探訪  感想

 タイトル:イギリス文学探訪 (NHKライブラリー) 内容:詩人・小説家のゆかりの地めぐりから当時と今のロンドンのご紹介まで文学的視点からイギリスという国をみた一冊 近所の図書館が10日くら …

no image

TSエリオット『キャッツ―ポッサムおじさんの猫とつき合う法』感想

作品名:キャッツ―ポッサムおじさんの猫とつき合う法 (ちくま文庫) 内容:詩人エリオットの、ねこばっかりの短編集。気まぐれネコ、きれい好きなおばあさんネコ、政治大好きお金持ちなネコみんなに大切にされる …

no image

子どもの誕生日にピーターラビットセットをプレゼント

  私の兄弟は、一人だけ結婚していて、子どもが一人。 こういうシチュエーションに置かれた子どもは誕生日になるといろんな人から誕生日プレゼントがもらえます。 私も弟と合同出費で絵本をプレゼント …

no image

【本】世界でいちばん面白い英米文学講義 (感想 その1)

  タイトル:世界でいちばん面白い英米文学講義―巨匠たちの知られざる人生 内容:アメリカ人教授が英米文学の講義でお話した内容を本にしたもの。チョーサーから年代順に、作家ごとに章にわけて説明し …