2017-09-20

レポート記録

科学哲学のレポート3アウグスティヌスの時間概念と科学で使われる時間概念の違い

前回はアウグスティヌスの時間論をupしました。 今回はニュートンとライプニッツ論争をの方をあげてみたいとおもいます。 ≪参考文献≫ アウグスティヌス『告白(下)』 服部英次郎訳 村上 陽一郎『時間の科学』 和田 純...
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科学哲学のレポート2アウグスティヌスの時間概念と科学で使われる時間概念の違い

アウグスティヌスは、「神は天地の創造以前には何をなされたか 」と問う人の異論への答えとして、神による世界の創造を説明するために、時間についての考察を行った。哲学者というより神学者であったアウグスティヌスにとって、神にとっての時間と人間にとっての時間を区別することが重要になる。彼は時間について探究していくうえで、大きく2つの課題にぶちあたった。まず第一に「時間の理解に関するもの」、第二は「時間の存在に関する問題」である。 まず、前者については、告白11巻14章 において「時間とは何かと問われると、何かはわかっているが、問われて説明しようとするとわからなくなる。」と書いている。時間が謎であると指摘し、内省により時間を探求しようとした。アウグスティヌスが念頭に置いているのは人類に共通するような時間というよりむしろ個人の体験している時間である点に特徴がみられる。