鈴木英道先生の『日本美術全史』を読みました。

絵巻物の歴史を紐解くべく、鈴木英道先生の『日本美術全史』を読みました。
先週読んだ本がすごくよかったので、今回も期待してかりてきたんです。
うん。この本もすごくわかりやすくって最高でした。

日本美術史1のテキストって、平安後期まででちょん切れているんですよね。

でも、『紫式部~』の絵巻物の制作年代は13世紀といわれてる・・・・
ということは、テキストの後の時代も理解しなければならないというわけで。

平安後期の「つくり絵」は13世紀になると、いろいろな変化がみられるのですが、
彫刻、仏画なども変化する時代。
絵巻物はどういう変化があったのか。

美術って、通史で読む機会はあまりないので、
美術史、面白いなぁと勉強になりました。

ただ、鈴木先生がよく使う「鎌倉のバロック」とか「平安のマニエリスム」という単語は、
他の書物では見かけなかったので、
ココをそのまま引用するのは危険かな?

平安→鎌倉になって、画風が換わっていくことについて、
私は 貴族社会から武士社会に変化していったから絵の流行がかわっていたんかとおもってたのですが、

田中先生は、運慶とか、画家が世の中が鎌倉時代になったからといって、コロリと絵柄をかえた?そんなことはない。
と考えていたみたい?

政治的変化が芸術を変えたという安直な考えを否定していました。

区の図書館レベルでは、通史で丁寧な解説があるのは
この本くらいでした。
『源氏物語~』の参考文献は、絵の手法じゃなくって、
絵を見ながら源氏物語を楽しもう的な本だけ。
『紫式部~』にいたっては、この本以外に書いてあるのはなかった・・・

参考文献を探すのが億劫で、未熟ながら提出してしまった・・

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