『ヨーロッパの中世美術 大聖堂から写本まで』感想2 聖遺物と大聖堂→中世美術?

タイトル:ヨーロッパの中世美術―大聖堂から写本まで (中公新書)

こちら、昨日読了いたしました。

「美術」とタイトルにあると、
どうしても「絵画」を思い浮かべてしまいますが、
この本では、「絵画」に関する記述は少なかったです。

美術史?の本だとおもって読みましたが、
大聖堂・修道院・聖遺物に関する記述が長く載っていたのが印象的でした。

聖遺物の伝説といえば、
聖杯
ロンギヌスの槍
聖骸布
十字架の破片
聖人の遺骨など

いろいろありますが、

聖遺物といえば、思い出すのが
イスタンブールの有名な観光スポット
オスマン帝国の宮殿「トプカプ宮殿」の中にある一室・・・・・

なんと、、
「PROPHET MOSESの杖」
「BC15-14世紀 ヨセフのターバン」

などの展示物があるんですwww

モーセの杖。それ、本物でなんですか?と質問するような空気じゃない部屋にあるんです。

ムハンマドの遺物も一緒に飾られ、クルアーン読む人がいたりと、
重苦しい部屋にあるんです。オスマンの宝剣や金銀宝石の束見たときよりびっくりしました。

これら聖遺物は、十字軍遠征の一つの目的ともなりました。

大聖堂の中には、「聖遺物を納める容器」として立てられた場所も多いとのことで、
例えに ベネツィアの「サンマルコ寺院」などをあげていました。

大聖堂の建築様式についての記載もあった気がしますが、
読みながら寝ていたかもしれません・・・ぜんぜん頭に入らなかった・・・・。

中世の美術 という本ですが、
最後の数ページにはルネサンスに関する説明もありました。
ボッティチェリの晩年は、サヴォナローラの影響で、鬱っぽくなっていた~
みたいな説明があり、
このあたりを卒論で書いた私としては、
鬱っぽい で片付けられちゃったことに、なっとくいかなかったような・・・

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