『ヨーロッパの中世美術 大聖堂から写本まで』感想

タイトル:ヨーロッパの中世美術―大聖堂から写本まで (中公新書)
内容:
中世の絵画、彫刻から大聖堂など、
中世美術史を代表する作品とともに時代背景なども説明されている本。

面白そうな本を見つけ、購入してみました。

ヨーロッパの中世美術って、意外と紹介している本少ない気がするのです。
なので、興味がありました。

そもそも、ヨーロッパの美術史ってどこからが中世なのでしょうか。

この本では、カタコンベからという説明がありました。

中世の絵画、思い浮かぶものって、ありますか?
私はラヴェンナのモザイクくらいしかうかびません・・・・
10年位前に、どうしても行きたくって、フィレンツェから片道3時間かけていった記憶があります。

サンヴィターレ大聖堂の中に描かれたユスティニアヌスは、教科書に載るほど有名なモザイクですが、
実は、皇帝ユスティニアヌスはココに来たことないらしい。
では、なぜココにユスティニアヌスが描かれているのか、
そして、だれが描かせたのか。
それがこの本に書いてありました。
サンヴィターレの意外なお話にわくわくしました。

******
中世の西洋美術史を学ぶ上で、
聖書を理解することが必要になりますが、
聖書についての記載もありました・・・が、
たぶん、こちらの著者、クリスチャンではないですね・・・
私も違いますが、
ここまで「クリスチャンじゃない人が書いてるなぁ」と感じる本は
珍しい・・・・

「西洋の美術好きなんだけど、キリスト教きらいなんだよね」
という人には、わかりやすく解説されていると思いますが、
クリスチャンはひっかかるところがあるかもしれません。。。

「そもそも、キリスト教って、偶像崇拝禁止じゃなかったっけ?」
「カトリックと正教会って、偶像崇拝が分裂のきっかけの一つになったけど、
正教会だってイコンかざってるじゃん!イコンはいいわけ?」

というキリスト教の気になるところも、この本でわかりやすく解説されています。

絵画の主題にされることがおおい聖書のエピソード一覧

は、いろんな美術を楽しむ上で大いに参考になりました。

まだ読み途中なので、
王家の紋章と交互に読んで
楽しみたいと思います♪

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