ジェーンオースティン『エマ』映画版感想

『傲慢と偏見』と並ぶオースティンの傑作
『エマ』の映画盤を先週末見ました。

オースティンの作品は今読んでも古臭くなく、
ひとつの空間で繰り広げられる人間模様がひきつけられるんです。
だからやめられない。

原作が大好きなのでかなり期待してかりました。

主人公エマは上流階級で知性と美貌に恵まれた女性で、
友人であるハリエットの結婚相手を探すのに夢中。

牧師とハリエットの結婚を目論見ますが、
牧師はエマのことが好きで・・・

という、少女マンガでよくあるパターンのストーリー。

ココに出てくるジョンナイトリーという紳士が居て、
それがまた非の打ち所ない、すばらしい男性なのです。
「女性目線からみたすばらしい男性」。
近世、求められていた理想的男性像、日本なら今とはだいぶ違っている気がするのですが、
この作品では、現代の物語として読んだとしても違和感なく読めます。
イギリスの上流階級の求められたものはあまり変化がないのかもしれません。

原作読んでから、映画版をみると、
エマの印象がだいぶ違っていたような気もします。
エマって、もっとお嬢お嬢していて、すましているイメージでしたが、
動いているエマは、なんだかちょっとお茶目なところもあって、
好感持ちました。

一方、ハリエットのほうは。。。
惚れっ気つよいアホ女みたいなカンジで、
うーん。という印象。

ジョンナイトリーはもっと若いイメージでしたが
ナイトリーらしいやさしい笑顔の俳優さんが演じていて
素敵でした

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