『イスラームとコーラン』 (講談社学術文庫) 感想

 
タイトル:イスラームとコーラン (講談社学術文庫)

容:イスラームについて、コーランについての説明が
多角的、わかりやすく書かれている本です。

最近イスラーム関連の本ばかり読んでいるので、
アラビア半島に行きたくなってきました。
今回は、イスラーム関連で有名な牧野先生の本を読んでみました。

前半は井筒先生の『イスラーム文化』の内容と同じようなことが書いてあります。
井筒先生の書物から多くの引用がなされていて、
影響を受けているなぁと感じました。
あとがきにも 「恩師の筒井先生に影響を受けている」旨かいてあり、納得です。

課題図書が井筒先生の本なので、参考になります。

前半はイスラームについての説明で、
文章がわかりやすく、『イスラーム文化』を復習しているようなかんじ。

後半のコーランについての章は
牧野先生らしさがでていて、じっくり読んでしまいました。

井筒先生はコーランを前期後期の2つに分けていましたが、
牧野先生はもっと細かく分類しています。
そして、コーランの解釈の引用などもわかりやすく
楽しく読むことができました。

コーランの解釈の場面では、もちろん、コーランからの引用があります。
コーランの日本語訳って、井筒先生が訳されているのですよね。

ここで、素朴な疑問が浮かびました。
コーランで、ムハンマドが語るシーンがいくつか出てくるのですが、
ムハンマドの一人称がなぜか「わし」です。
私とか、われとか、余とかじゃなく、なぜ「わし」なのでしょう?
井筒先生がなぜ「わし」と訳したのか、気になってきました。

いつか、筒井先生のほかの書物を読んでみよう。
そう思いました。

もちろん、牧野先生のほかの本も読んでみようともおもいましたよ。
スーフィに関する記載が少なかったので、
先生の説明するスーフィズムについて、詳しく知りたいです。

はぁ。。。イスラームの国に行きたい・・・・

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